OUTLINE
2023年1月より1年間、株式会社サイバーエージェントの広告部門に所属するマーケティングチームを対象に、VTS+C(Visual Thinking Strategies+Context)を中心としたアート思考プログラムを実施しました。
本プログラムは、現代アートを起点に「どのように見るか」「なぜそう見えるのか」を対話的に深めていくプロセスを通じて、参加者一人ひとりの視点のクセや思考の構造を可視化し、他者との違いを認識したうえで再構成する力を養うことを目的としています。
VTS+Cに加え、比喩・象徴を用いた自己内省ワークも組み込み、言語化力・構造思考・創造的発想を立体的に鍛える構成としました。
単なるアート鑑賞や表現にとどまらず、「視点の持ち方」そのものを組織知と捉えることで、マーケターとしての洞察力・共創力を引き上げ、実務における解釈の柔軟性と構造的な企画力を支える土台づくりを行いました。
視点のメタ認知、問いを持ち続ける態度、そして“見えなかったものに目を向ける”という訓練が、日々の広告戦略やブランド開発の現場に新たな発想の余白を生む土壌として機能しはじめています。
期間:2023年1月〜12月
場所:渋谷スクランブルスクエア 株式会社サイバーエージェント