
VTS×C
Visual Thinking Strategies with Context
現代アートを通じた、思考と感性のトレーニングプログラム
VTS×Cとは
VTS-Cは、MOMAが開発した対話型鑑賞プログラム「VTS(Visual Thinking Strategies)」に、「コンテクスト(文脈)」の視点を加えた独自の人材育成プログラムです。
現代アートの鑑賞を通じて、事実と解釈を区別する力、抽象と具体を行き来する力、そして他者の視点を理解する力を育みます。それは単なるアート鑑賞ではなく、自分の認知の癖を知り、世界の見方を広げ、人生と仕事に新たな視座をもたらす「感性と思考の筋トレ」です。
なぜ今、VTS×Cなのか
現代アートが生み出す価値の核心は「コンテクスト」にあります。作品そのものではなく、そこに編み込まれた物語、作家の意図、社会的背景といった見えない文脈が、人々の共感を呼び、想像を喚起し、新しい意味を生み出します。
ビジネスの世界でも同じです。複雑で不確実な現代において、答えの見えない問いに向き合い、本質を見抜き、人の心を動かす物語を紡ぐ力が求められています。VTS-Cは、そうした力を実践的に鍛える場を提供します。
VTS×Cの3つのステップ
01. 事実を切り出す
まず作品から見えるもの――色、形、構図、素材といった「客観的な事実」を言葉にしていきます。言葉は切り分ける作業。視覚情報をできるだけ正確に言語化することで、観察の解像度を高めていきます。
02. 解釈を広げる
次に、その事実から自分がどんな感覚を抱いたか、何を連想したかを探ります。赤を見て暑さを感じる。緑の絵の具の動きに森を感じる。それは「妄想」や「解釈」であり、正解はありません。
ここで重要なのは、自分の内側にどんな感情や記憶が呼び起こされているかを自覚すること。妄想をどんどん膨らませる時間をたっぷり取ることで、自分の認識の偏りや特性が見えてきます。
03. コンテクストを編む
最後に、自分の解釈と作家やキュレーターの意図、社会的・歴史的背景といった「文脈(コンテクスト)」を重ね合わせます。具体と抽象を行き来しながら、作品が持つ物語と自分の物語を編み直す。
この過程で、世界を構造的に理解し、新たな価値や意味を生み出す力が育まれます。抽象的な言葉と具体的な言葉を織り合わせながら、人の感情を動かす物語を生成する能力が身につきます。
VTS×Cで得られるもの
自己認識の深化
自分がどのように世界を捉えているか、どんな偏りや癖を持っているかを知ることができます。事実と解釈を区別するプロセスを通じて、無意識の思考パターンが可視化され、自分という存在への理解が深まります。
抽象的思考力の向上
具体的な出来事から本質的な構造を抽出し、それを別の文脈に適用する力が鍛えられます。これは、複雑な問題を読み解き、新しい価値を生み出すために不可欠な能力です。マーケティングや企画、戦略立案において直接的に活きる思考法です。
他者理解と共感力
同じ作品を見ても、人はまったく違う世界を見ています。その「違い」を言葉にして共有することで、他者の文脈や価値観に触れ、多様性を実感できます。この体験は、チームワーク、リーダーシップ、コミュニケーションの質を根本から変えます。
物語を紡ぐ力
抽象的な感覚と具体的な事実を織り交ぜながら、人の心を動かす物語を生成する力が身につきます。広告、プレゼンテーション、ブランディングなど、あらゆる表現の場面で応用できる、クリエイティブの核となるスキルです。
体験の貴重さ
自分が感じていることを言語化し、同じものを見ているのに全く違う解釈をする他者とシェアする場所は、日常にはほとんどありません。
作品鑑賞を通じて、自分を知り、他者を知り、世界の多層的な見え方に気づく。このトレーニングを続けることで、自分の成長、人生にも仕事にも影響が生まれます。この貴重な場をぜひ活用して、皆さんの世界の見方を広げてください。
こんな方におすすめ
- マーケター:顧客の文脈を読み解き、共感を生む物語を紡ぐ力を高めたい方
- クリエイター:抽象と具体を自在に操り、表現の解像度を上げたい方
- リーダー:多様な視点を理解し、チームの可能性を引き出したい方
- 企画職:構造的に物事を捉え、新しい価値を創造したい方
導入実績
株式会社サイバーエージェントの広告部門マーケティングチームをはじめ、クリエイティブと戦略思考を重視する企業の人材育成プログラムとして採用されています。


写真:森美術館キュレーター 徳山拓一を迎えてのトークセッション
プログラム開発者の言葉
「世界を自分がどう捉えているか認知するということがすごく重要。日々のトレーニングで、自分の思考や世界の認知の仕方を調整していくことで、自分の人生や仕事が飛躍する瞬間が訪れる。」
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